先月、広島市で小学6年生の女の子が、20歳の大学生の男に旅行かばんに押し込められ、連れ去られた事件
から4日で1か月になります。
この事件で、逮捕された大学生は警察などの調べに対し、「幼い女の子を自分の思いのままにできるようした
かった」などと供述していることが新たにわかりました。検察庁は現在、大学生の責任能力を確認するため専
門家による精神鑑定を進めています。
この事件は先月4日夜、広島市で東京の成城大学の2年生、小玉智裕容疑者(20)が、塾から自宅に帰る途
中の小学6年生の女の子(12)を果物ナイフで脅し、両手を粘着テープで縛ったうえで、旅行かばんに押し
込みタクシーで連れ去ったとして逮捕されたものです。
小玉容疑者は、調べに対して「大学のサークル活動がうまくいかず警察に捕まろうと思った。女の子を乱暴し
ようと思った」などと話していましたが、その後、動機について「少女を育てていくテレビゲームをしたこと
があり、自分も幼い女の子を思いのままにできるようしたかった」などと供述していることが新たにわかりま
した。警察によりますと、小玉容疑者の自宅からは少女を育てて意のままに操る、いわゆる「調教ゲーム」と
呼ばれる種類のゲームソフトや、幼い女の子を性の対象にした漫画などが見つかっているということです。
警察では、小玉容疑者がこれらのゲームや漫画の影響から、幼い女の子を狙って犯行に及んだ可能性もあると
みています。
検察庁は、裁判で責任能力の有無が争点になると予想されることなどから、小玉容疑者の責任能力を確認する
ため、先月から専門家による精神鑑定を進めていて、鑑定はおよそ3か月かけて行われる予定です。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/hiroshima/4005483231.html?t=1349355761625